仏具の豆知識

お線香の登場

 仏前供養やお部屋焚きの場面で、お香を簡単に使用したり、また気軽に楽しむことを可能にしたのが「お線香」です。ローソクやマッチ、ライターを使って点火するだけで、香りが空間へ広がっていきます。
 お線香の一種に「竹芯香(ちくしんこう)」と呼ばれるものがあります。細い竹に香料を塗り、屋外で地面に刺して焚くもので、東南アジアでは一般的に使用されています。この「竹芯香」は、インドでは遙か昔から、天に向かって神に祈るなど、宗教的な場面で用いられてきました。
 日本でお線香の製造が始まるのは、十七世紀前後、江戸時代が始まる頃とされています。その技術は、中国から伝えられました。その後、竹の芯を取り除いて、より良い香りを求めて、日本式の線香が登場したのは、約二百年前と比較的新しいものです。以来、お線香は、重宝なものとして広く使用され、現在 最も利用されている 身近なお香といえるでしょう。

竹芯香(ちくしんこう)
竹芯香(ちくしんこう)

お線香
お 線 香

 

※参考文献
・『「香」その歴史と新しい世界』 香老舗 玉初堂
・『仏壇仏具ガイダンス』 仏事コーディネーター資格審査協会

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