仏具の豆知識

日本におけるローソクの歴史

722年奈良時代 仏教の伝来と共に、蜜蝋燭が中国より伝わる。元生天皇から大安寺に賜った品目に蝋燭の名が見えている。(大安寺・伽藍縁起並流記資材帳:747年作)

日本でろうそくが最初に登場したのは奈良時代
当時のろうそくは中国から輸入された蜜蝋ろうそくと考えられています。
恐らく、仏教の伝来と共に合わせて伝わったのでしょう。

 
1000年頃平安時代 遣唐使の中止により、蝋燭の輸入が無くなる。これに替わって松脂蝋燭の製造が始まったと考えられる。

平安時代になり、蜜蝋に代わって松脂(まつやに)ろうそくの製造が始まったと考えられています。その後、和ろうそくと呼ばれるはぜの蝋やうるしの蝋などを使ったものに代わり、江戸時代にはろうそくと松脂と混ぜてハードワックスにしていました。

 
1375年頃室町時代 木蝋(和蝋燭)が誕生する。平安時代普及するが、まだ贅沢品。提灯・燭台・手燭・ぼんぼり等が、行灯(あんどん)・短けい(たんけい)・瓦灯・無尽灯等の動物・植物性の油を用いる灯火器と並行して使用された。

また江戸時代には木蝋の原料となるハゼの木が琉球から伝わり、外出用の提灯のための需要が増えたこともあって、和ろうそくの生産量が増えました。
和ろうそくは裸で使うより提灯に入れて使うことが多かったので、蝋が減っても炎の高さが変わりにくいように上の方が太く作られていました。

 
1874年明治時代 西洋蝋燭が輸入されるようになる。1873年、東京下谷車坂の開運堂がパラフィンワックスで蝋燭を量産したといわれているが、どこが輸入したものなのかは定かではないという。

1818年ブラコノー、シナモンによって初めてステアリンローソクを製造し、1830年ごろにはパラフィンローソクが作られました。
しかし、地方の農村漁村までローソクが行き渡ったのは、明治時代になって西洋ローソクの製造が行われてからでした。

 


在来の和ローソクは、手工業的に製造され色も黄褐色で光度も誠に暗いものでしたが、西洋ローソクは、機械的に多量に製造され、その色も乳白色で美しく、光度も明るいためにその伝来、普及に伴って在来の和ろうそくは、急激に衰退してしまいました。

※資料は、全日本ローソク工業会提供のものです。

このページのトップへ